当センターの特徴

看護部

看護部理念

関わる人々との信頼関係を深め
患者様一人ひとりの「その人らしさ」を大切にし
患者様、およびご家族に満足していただける看護を実践します

看護部長より

大田 美穂

看護部長 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

大田 美穂

私は、平成12年に当センターに入職し、福祉部門の医務室勤務からスタートしました。施設看護で最初に教えられたことは、「生活の場」という言葉でした。それまで病院勤務の経験しかなかった私にとって、施設看護はとても難しいものでした。難病や脳血管疾患後の後遺症、交通外傷後の脊髄損傷など、疾患や障害も多岐にわたり、疾患の管理はもとより、一番の視点として重要なことは利用者さんの「生活」であり、一人ひとりに合わせた様々な工夫を経験する機会となりました。
その後、平成20年に回復期リハビリテーション病棟に異動となり、翌年には「脳卒中リハビリテーション看護」認定看護師教育課程を受講しました。
当センターの入院患者疾患分類では、脳卒中の方が60%以上を占めており、高次脳機能障害のある患者さんと関わる機会も多くあります。高次脳機能障害のある患者さんでは、症状によって様々な生活のしづらさを経験されます。日常の中で表れている症状から、どのような工夫をすると生活しやすくなるのかをよく考え、患者さんと共により良い方法を見出していく過程は、施設看護で学んだ「工夫する」ということに通じるものであると実感しています。
「工夫」とは、よい方法や手段を見つけようとして、考えをめぐらすこととあります。当センター看護部の理念の一文に「患者一人ひとりのその人らしさを大切に」とあります。その方が、その人らしく生きていくことができるよう共に考え、工夫していける看護師を育成していきたいと考えます。そして、患者さんに選ばれる病院、地域に貢献できる病院づくりを目指していきたいと思います。
また、認定看護師としての院内活動では、主に脳卒中再発予防教育を行っています。
脳卒中は再発しやすい病気であるといわれており、日々の生活習慣が大きく影響します。
入院を機会に過去の生活を振り返り、患者さん自身が「これがまずかったな」ということに自ら気づき認めることから再発予防は始まります。入院生活で改善した状態を退院後も維持できるよう患者さんの個性を尊重しながら、具体的な行動目標を一緒に考えることを大切に取り組んでいます。
そして、地域の皆様にも認定看護師の活用をして頂けるよう幅広く活動を行っていきたいと思います。脳卒中予防教室などのご要望がありましたら、お気軽にお問合せください。

院内で活躍するスペシャリスト

茂原 信子

摂食・嚥下障害看護 認定看護師

茂原 信子

看護師は、入院された患者様の食事の介助をすることが多くあります。入院中の食事を安全に提供することはもちろんですが、少しでも楽しく、美味しい食事であってほしい…そんな想いから食事介助のエキスパートになりたいと思い摂食・嚥下障害看護認定看護師の資格を取得しました。院内では、経管栄養(鼻や胃へチューブを通じて栄養補給を行う)の患者様に対する口腔ケアや訓練を、病棟看護師や言語聴覚士の方々と協力しながら実践しています。また、院外の高齢者施設などへ出向き摂食・嚥下に関する講義をおこなっています。日本では、今後さらなる高齢社会をむかえます。皆が健康で幸せな人生を全うするために「口から食べる」ことの意義は大きいと考えます。そのためには低栄養や誤嚥性肺炎の予防はとても重要となります。地域の方々の健康な生活に貢献するため地域での活動を増やしたいと考えています。

峯田 慶太

認知症看護 認定看護師

峯田 慶太

いくつかの病院、診療科を経験していく中で、認知症者が自身での体調管理が困難であることや介護負担の増加など様々な理由から、本人の希望する生活の場への退院ができないケースを多く経験しました。そのような場面に直面するたびに、自分が行っている看護の方向性はあっていたのか、もっと適切な援助方法があったのではないかと多くの葛藤を抱えていました。そこから、認知症看護に必要な知識や技術、倫理観などを身に付けたいと思うようになり、認知症看護認定看護師を目指しました。この度、教育課程を修了することができ、多くの知識を得ることができました。認知症者の“持てる力”を生かし、本人の望む生活に少しでも近づけられるよう、看護を実践していきたいと思っています。また、近隣地域で生活に困難を抱える認知症者と認知症者に関わる方が共に生きがいをもって生活を続けていけるために、認知症に対する知識の普及や相談の窓口になれるよう活動していきたいと思っています。

永野 里絵

回復期リハビリテーション看護師

永野 里絵

回復期リハビリテーションにおける看護師は、患者中心のチームアプローチを実現していくために、チーム全体を把握し連携するマネージャー的な役割を担っています。スタッフ教育をしていく中で、より専門的に指導できるよう自分自身のスキルアップが必要だと実感し、回復期リハビリテーション看護師認定コースを志願しました。回復期リハビリテーション病棟に入院されてくる患者様・ご家族様は、回復への希望・期待と,これまでの生活が変化する不安など様々な気持ちを抱えています。そんな患者様の想いに寄り添いながら、目標を共に考え、回復を共に喜び、その人らしく安心した生活につなげられるよう支援したいと考えています。他職種と協働しチームアプローチを実践していくために、回復期リハビリテーション看護師として遅れのない退院支援が提供できるよう努力して参ります。

教育体制

■看護部教育理念

専門職業人として自立した信頼される
質の高い看護が提供できる看護職員を育成します。

■教育方針

  1. センターの理念、看護部の理念・方針に基づいて、専門職としての責任と役割を果たせる看護職員を育成します。
  2. 対象の尊厳を尊重し、共感をもって関わりができる態度を育成します。
  3. 知識に裏付けられた正確で安全な看護実践能力を養います。
  4. 職員一人ひとりがその人らしく職業生活を送ることができるよう、自ら学びキャリアアップしていく支援ツールとして、能力段階別ラダーを中軸に据えたキャリア開発プログラムを展開します。
  5. キャリアラダーシステムに基づいて、臨床看護実践能力が高められるように学習の機会を提供します。

新人教育はプリセプター制度をとっております。

■教育目標

  1. すべての看護職員が看護実践能力の維持・向上を図ることができる。
  2. すべての看護職員がチームの一員であることを自覚し、チーム医療における役割を担うことができる。
  3. 教育的役割を担い、学生や後輩の育成指導及び看護の展開に寄与する。

■クリニカルラダーによる教育

中伊豆リハビリテーション看護部のキャリアラダーは、日本看護協会版「看護師のクリニカルラダー」に基づいた「看護実践能力」と、当センター看護部で求められる「組織的役割遂行能力」「自己教育・研究能力」を構成要素としⅠ~Ⅴの5段階で構成されています。

■eラーニングの活用

平成30年度から、eラーニングを導入し、看護師がキャリアアップしやすい環境を整えています。eラーニングは、個人のパソコンやスマートフォンからもアクセスすることができ、質の高い講義を繰り返し視聴できるという特徴があります。ラダーレベルやライフスタイルに合わせて、時間や場所を選ばずに研修を受けることができます。また、新卒者に対する講義も充実しています。

奨学金貸与のご相談窓口

看護学校に入学し、卒業後当センターで勤務を希望する場合には、奨学金の貸与があります。 金額、申し込み方法につきましては、当センター事務部総務課までご相談ください。

■事務部総務課
0558-83-2111

社会福祉法人 農協共済

中伊豆リハビリテーションセンター

〒410-2507 静岡県伊豆市冷川1523-108

TEL0558-83-2111

FAX0558-83-2370

交通のご案内

車をご利用の方

電車・バスをご利用の場合